鎖を解かれたメテウス

映画とか海外ドラマの感想を吐き出すブログ。たまにゲーム

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』感想

※ネタバレあり ◆トニー・スタークあるいは現代のプロメテウス? トニー・スターク、そしてウルトロンとヴィジョンの関係は、メアリ・シェリーの小説『フランケンシュタイン』における主人公ヴィクター・フランケンシュタインと彼の被造物である“怪物”に呼応…

2014年新作映画個人的ベスト10

【2014年新作映画個人的ベスト10】 それでも夜は明ける ウォルト・ディズニーの約束 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー グランド・ブダペスト・ホテル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 猿の惑星:新世紀 リアリティのダンス プリズナーズ イ…

【ネタバレ】『インターステラー』感想―Rage, rage, against the dying of the light

◆『インターステラー』の世界観 それはまるで、バベルの塔の崩壊後のよう。高度化の進んだ世界で、暮らしのために必要なものは不足なく揃っているというのに、それでも人間は経済を回すため、自らの欲のため「もっと便利に、もっと先に」と高みを目指して手…

アルドノア・ゼロ12話 感想と考察+aLIEzのドイツ語歌詞について

アルドノア・ゼロ12話を見終えて考えたことを、スレインの分析を中心につらつらと。 スレインというキャラクターは、なんとなくFate/stay nightの間桐桜と近い部分がある(あくまで“近い”だけ)ような気がします。家族と過ごした幸せな幼年時代がありながら…

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想

マーベルが『キャプテン・アメリカ:ウインターソルジャー』に続き世に放ったのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。前者はアメリカの正義など誰も信用できなくなった9.11後の世界において、アメリカの正義を象徴するアイコン「キャプテン・アメリカ…

映画に見る胎内回帰願望とフェミニズム

先日キム・ギドク監督の『嘆きのピエタ 』(2012年にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲っています)とニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド 』を観ました。この二つの映画に物語的な関連性があるかと言われればないんですが、ちょ…

クリストファー・ノーラン 曖昧になる真偽と正義

今回はクリストファー・ノーラン監督の映画『メメント 』『インセプション 』『ダークナイト 』について思うことを書いていきます。上記3作品を観ていることを前提に書いていますし、ネタバレには全く配慮しておりませんのでご注意。 ◆『メメント』メビウス…

Fate/EXTRA CCC 感想

「Fate/EXTRA CCC」、鯖4人の個別ルートとCCCルートをようやく全部やりきったので思いっきりネタバレをしつつ感想書き散らしていきます。 去年PS vita TVを手に入れたんですが、特にやりたいゲームあるわけでもなかったな~と適当にPSストアでソフト物色して…

『ブレイキング・バッド』感想 そして王者は自らの手で幕を下ろす

『ブレイキング・バッド』、huluにてシーズン5まで完走しました。興奮が冷めないうちに感想を書きなぐっていきます。 まずは軽く紹介。この海外ドラマは『ウォーキング・デッド』の制作局、AMCが贈る完全オリジナルドラマです。全5シーズン。本国アメリカで…

【ネタバレ】映画『マレフィセント』考察―“真実の愛”への意趣返し―

7月15日、『マレフィセント』を観てきました。予告の印象から『アナと雪の女王』に近いテーマを扱うのだろう・・・とは思っていたのですが、より大人向けにチューニングアップされたものになっているため(あくまで私個人としては)アナ雪以上に見ごたえのある…